更新日:2019.04.10
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美容師さんのために作られた!人にも髪にも優しい「鼻のない」ドライヤーとは?

“空気をデザインする”をテーマに空気清浄機や加湿器を製造販売するカドーと、韓国のSKネットワークスが合弁会社「カドークオーラ」を設立し、開発された“鼻のない”ヘアドライヤー。今回は話題のヘアドライヤーについて、開発背景から商品へのこだわりなど、さまざまなお話についてお聞きします。

「鼻のないヘアドライヤーが誕生したワケとは?

デザイン事務所 アエテ株式会社 代表取締役/クリエイティブディレクター 鈴木健さん

-よろしくお願いします!今回発売された、形が特徴的な“鼻のない”ヘアドライヤーについて、開発された背景を教えてください

株式会社カドーは、圧倒的な技術力とデザイン力が強みで、「空気をデザインする」をテーマに空気清浄機や加湿器を開発している会社です。今回、全世界にネットワークのある韓国のSKネットワークスと合弁会社「カドークオーラ」を設立し、ドライヤーを開発しました。

私はカドーグループの、プロダクトデザインおよびクリエイティブディレクション全般を行っております。

カドーが今まで培ってきた、空気清浄機のモーターの技術や遠赤外線の効果で髪が傷まないヒーターの技術を元に、美容や健康に関する商品を作りたいという想いから、ヘアドライヤーを開発しました。

-「空気をデザインする」というキャッチフレーズが非常に印象的ですが、なぜ空気に着目したのでしょうか?

当初、何を作ろうか考えていたとき、せっかくやるのであれば、健康や美容など、人のためになるものを作りたいと思いました。空気は人に欠かせないもので、24時間365日吸うものですし、2011年にブランドを立ち上げたとき、PM2.5の問題が多く取り上げられていたこともあり、空気清浄機で空気をデザインしようと考えました。

私はデザイナーとして空気がキレイになるだけでなく、私たちのデザインが空間に置かれることで、空気感も良くなるような商品作りもしていきたい、という想いもありました。

細部までこだわったデザイン&機能

-今回発売されたヘアドライヤーには、どのような機能があるのでしょうか?

ヒーターの技術を採用しており、ドライヤーから遠赤外線が出るようになっています。低温の風が強く吹き出し、さらに遠赤外線が出ているので、髪を傷めずとても早く乾かすことができます。

また、髪のキューティクルを壊さないので、髪質や髪の健康、頭皮の健康、を気にされている方に使っていただきたいです。

プロの方はもちろんですが、一般の方が使ってもバサバサになったり失敗しません。風が熱くないので子供もドライヤーを嫌がらず、髪を乾かすのが好きになったという声もありました。

-デザイン性も高い製品だと思いますが、デザインのコンセプトを教えてください

カドーの商品と同じく、デザインがしっかりと機能になっているところはとても大事にしました。

このドライヤーは、美容師さんなどプロの方が使いやすいものにしたかったので、プロの方にたくさんヒアリングをし、満足していただける製品になるよう、細部までこだわりました。

-美容師さんにヒアリングをした中で、どのような意見が商品開発につながったのでしょうか?

美容室では一日で多いと一人20人くらいの髪を乾かすそうで、短い髪の方でも5~10分、長い髪の方だと20分くらいドライヤーを使用するとのことでした。

長時間のドライヤーが原因で手首の腱鞘炎になる方もいらっしゃるそうで、美容師さんの身体への負担を軽減できるようなドライヤーを作ろうと思いました。

手首への負担を軽減するために、今回の特長でもある、ドライヤーの鼻をカットすることにしました。手首から遠いところに重心があると、ドライヤーを振ったときに手首に重心がかかり負担になるので、鼻をカットし手首の上に重心を持ってきました。

また重さも約400gと非常に軽く、ぎゅっと強く握らなくてもいいので、握力もいりません。

どうすれば美容師さんが楽に髪を乾かすことができるか考えた結果、このような形になりました。もちろん自分で乾かすときも楽に乾かすことができます。

製品作りをする上で大事なのは「心」

-製品作りをする上で、一番大事にしていることはなんですか?

デザインと機能、というところはもちろんですが、「心」を大事にしています。

弊社の製品を部屋に置いたときに、心振るわす商品でありたいと思っていて、所有する喜び、満足感を得られるような商品でありたいと思います。

大切な人へのギフトになる家電にする、というところにもこだわっており、心を込めて作っているからこそ、ギフトにふさわしいものになると考えています。

-ありがとうございました!

カドークオーラ公式サイト

アエテ株式会社

HAIR編集部

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