20代の暗黒期を乗り越えた先に見えた「新たな美容師としての道」
あなたは、自分の担当スタイリストのことを、どのくらい知っていますか? スタイリストが普段話さないような、嬉しかったことや苦労したことなどを、日本全国のスタイリストにインタビューするコーナー。 あなたの大切な髪を任せる人だから、一生大切にできるパートナーを見つけてほしい。 「あなたのストーリーを教えて下さい。」
得意スタイル3選!
抜け感ボブ
その人に合った骨格や髪質に合ったスタイル。
くるくる抜け感パーマ
猫っ毛のペタンとしやすい方にお勧め。
プッツンレイヤーミディアム
軽すぎず重すぎずバランスの良いスタイル。
パーソナルストーリーをインタビュー!
美容師になろうとしたきっかけは?
高校3年生の進路を決めなくてはならないというときに、やりたいことがなく…強いて言うなら"テレビ関連のお仕事"に興味がありました。 ただ、自分の生活に対してのリアルな感じが見えず、当時カリスマ美容師ブームだったこともあり少しずつ興味が湧いている自分がいました。 当時の私は美容室に行ったときに緊張したり、完成したスタイルに納得いかないこともあったので、「その人を満足できるような美容師になれたらいいな」と思い決断したのが1番の理由ですかね!
美容師になって最も嬉しかったエピソードは?
夢だった美容業界誌の表紙を飾ることができたことです。 年に一回自分のグレードを上げ、美容を通して何かを残すことを掲げて取り組んでいるので、発信し続けることが大切だと思っています。
美容師になって最も苦労したエピソードは?
美容師は30代からと言っていいほど「20代は暗黒期」でした…。 雑誌で活躍したいと思っていたので、最初に入ったサロンはメイクスクールを併設したサロンに就職しました。そのタイミングで有名な大御所の方がいなくなってしまったことによって、その有名サロンの魅力が自分の中で薄れてしまいました…。 ただ当時は有名店に入ることがステータスで、就職活動も簡単な道のりではなかったため、スタイリストになるまでは頑張ろうと3年半勤めました。 その後、一旦海外旅行へ行った後に美容師に戻るのが億劫になってしまい、面貸しサロンのレセプションをやっていました。 面貸しサロンでは、とにかく自分の技術の未熟さを痛感し、当時は有名店出身の方が、出店のための資金づくりとして働いている方が多く、みんな美容に対しての熱量が高く「このままではいけない」と焦っていました…。 営業後に技術を教えてもらいながらメイクスクールにも通い、知り合いのヘアメイクさんのアシスタントをしたり…とにかく足りないものを補う生活を28歳までやっていました。 そして、29歳の時に転機が訪れました。 「雑誌に載りたい」という気持ちがずっとあったので、リスタートを切る決意としてSYANの前身であるkokoroへ入社しました。 入社した1年後にSYANが立ち上がることになるのですが、kokoroでの1年間はがむしゃらに技術や作品撮りのスキルを磨き、私の美容師として再出発できました。 SYANの立ち上げとブランディングをしていく時期と重なっていたこともあり、作品作りにも熱が入っていました。まだ特化のツールとして確立していなかったインスタグラムも活用し、徐々にWEBメディアや一般誌、業界誌にも取り上げられるまでになっていきました。 そこから「ちょっと違和感のあるかわいさ」が自分のスタイルとして確立していきました。 特化できるものが見えてきたことで、アパレルのルックやブライダル関連など、私個人の仕事の幅も広がっていきましたね!
尊敬・刺激を受けているスタイリストは?
REMMY 上田竜二さん/REMMY 上田竜二さん
どんな部分に刺激を受けていますか?
■double 山下浩二さん 山下さんの作るスタイルが好きですし、山下さんとお会いしたときに「美容師でいる限り、俺は作品を創り続ける」おっしゃっていて、私もそれを聞いて作品取りは続けていこうと決意しましたね。 ■REMMY 上田竜二さん 雑誌の対談で「クリエイティブとは?」というテーマでお話したときに、クリエイティブって業界紙で作る作品だけではんく、普段のサロンワークを通してお客様の髪を切ったりすることもクリエイティブだとおっしゃっていました。 自分の身近なところにクリエイティブがあるという思考が私にはなかったので、とても忘れられない言葉でしたね。
今後、挑戦してみたいことは?
クリエイティブな仕事をもっともっと増やしたいです。 承認欲求が強いので…45歳までには「米澤さんこれやったよ!」という爪痕を残していきたいです。 ただ、クリエイティブな仕事っていただかないとできないこともあるので、自分から発信したことを忘れないよう「美容師って楽しいよね!」「美容師で良かったよね!」と思えることを、美容師さん達に伝えていきたいですね。 また、40代になったら自分のライフスタイルについて見直していきたいと思っています。 人生の第二章として、自分の今後の働き方を20代後半や30代のスタッフに向けて「こんなライフスタイルもあるんだよ!」という人生プランを語っていきたいと思っています。
プロフィール
サロン:SYAN(シアン)
お名前:米澤 香央里
HAIR編集部では、スタイリストが投稿する最新のヘアスナップを毎日チェックし、季節やトレンドに合わせヘアスナップと共にスタイリストを紹介しています。
消費税法による総額表示義務化(平成16年4月1日)に伴い、記事中の価格・料金表示は最新の情報と異なる場合がございます。ご利用やご購入の際には最新の情報をご確認ください。