約2万通りの中から選べる！オーダーメイドシャンプー「mixx」が人気のワケ♪

シャンプーをオーダーメイドする。ありそうでなかった発想のモトは!?

株式会社FAVO（ファボ） 酒井勇輝さん

―初めまして、よろしくお願いします。「mixx」のこと、すごく気になっていたんですよ。オーダーメイドできるシャンプー＆コンディショナーって、すごい斬新だと思うのですが！

ありがとうございます。まだ広告などいっさい打っていない状態なのですが、多くの反響があり、こちらも驚いているところなんですよ。

―なぜ「mixx」を発売しようと思ったんですか？

HAIR編集部さんと被るところもあるのですが、私たちはもともとヘアケア系のサイトを運営していたんです。そうした中で統計を取り、髪質に合うシャンプーの情報などを届けていたところ「シャンプーにくわしい情報サイト」という評価をいただき、PV数が上がっていったんですね。

“シャンプージプシー”なんて言葉もあるように、自分にピッタリと合ったシャンプーが見つけられずにいる、という方が多くいることが分かってきたので、それならば、メディアのみをやる会社ではなく、シャンプーも作ってみたらどうだろう？という話になり、「どうせ作るなら、オーダーメイドを訴求してみよう！」ということになったんです。自分自身がシャンプーに悩んでいた、というのもありましたけど。

―そうだったんですね。髪の悩は本当に尽きないですからね。反響はどうだったんですか？

まず、業界の方々からは「処方数が多くておもしろい」「どうやって作ってるの？」といった声をいただきました。
一般ユーザーからは「かわいい！」「選べるのがすごいし楽しい」「ボトルに名前が入るのがうれしい」という声が上がっています。

―なるほど、プロからも一般ユーザーからも注目を集めているんですね。こうしたオーダー式のシャンプーは、日本では初ですか？

初かどうかは分かりませんが、一般向けに発売されているものとしては珍しいのではないでしょうか。

―ちょっとした興味なのですが、どのようにオーダーシャンプーを作っているんでしょう。

もとになる基材が数種類あり、コート剤、香料、色素などをオーダーに合わせてブレンドしていきます。最終的な工程はひとつひとつ手作りになるので、工場の方には本当に手間をかけさせてしまって…。

―え、一本一本手作りなんですか!?

機械化できるところとできないところがあるので、できない部分はすべて手作業ですね。ラベルも一本一本違うので、すべて手作業で貼っています。

なにしろ、工場を探すときが大変で…50社くらい問い合わせて断られ続けましたからね。この時初めて、“オーダーメイドって、嫌がられるんだ”って知りました（笑）。話を聞いてもらおうと出かけて行っても、「無理です」って3分で断られたこともあります。ようやく、新しいことにチャレンジしてみたい、という社長さんがいるOEM工場と出会うことができ、やってみましょう！と、うれしい声をいただけたんですよ。

悩みを知るからこそ生まれた、ひとり一人のための一本

―もともと、髪のお悩みに関するサイトを開設されていたとのことですが、そうした知識が今回のシャンプー作りに結びついたんですか？

今もサイトはやっています。「hairy」というのですが、“髪のプロが教えるヘアケアの総合情報メディア”というのがコンセプトなんですね。

そうした中でさまざまな統計を取った結果、シャンプーは「コレ一本で万人がOK！」なんていうものは、存在しないということが分かったんです。髪の細さ、太さ、クセの強さ、うねり、質感…誰もが同じ悩みを抱えているわけではないので、すべての人の悩みを解決するとなると、オーダーメイドしかない、という結論に至るんですよ。

ちなみに、アメリカには同様の商品を扱っている会社が数社あるのですが、そのうちのひとつはなんと10億通りの処方があるんですよ。うちは約2万通りなので、まったく敵わないのですが…。まぁ、アメリカは白人、アジア人、黒人とさまざまな人種がいる多民族国家ですので、海外のほうがオーダーメイドに対するニーズが強いんですけどね。

―オーダーメイドのメリットはどこにあると思いますか？

自分が納得できる洗い上がり、髪質、指通りを手に入れられることではないでしょうか。「mixx」は定期購入を推して勧めているのですが、処方を途中で変更することが可能になっているんです。やっぱりこの香りは気に入らない、もっと指通りを快適にしたい、など。一本使用していただいた後で見直すことにより、不満点をさらに改善することができ、自分だけの一本を追求することができるんです。

―では最後に、「mixx」の今後の展開をお知らせください。

そうですね。ユーザーとの接触回数を増やし、質の向上を行っていきたいと思っています。WEBでの展開はコミュニケーションがとりやすいので、そうした利点も生かしていけたらいいですね。

「本当に合ってるの？」「効果はどうなの？」というネガティブな意見もいただくので、期待に応え、より良いものを提供していけるよう、がんばります！

―ありがとうございました!!