更新日:2021.06.24
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【離島暮らしのママ美容師】鹿児島県徳之島でサロンをオープン!リアルストーリーをお届け

離島暮らしには憧れるけれど、どんな暮らしぶりなのかはなかなか想像がつきにくいもの。ましてや離島で美容師をやるとなると、どんなお客様が来て、どんな風にサロンを設営するか、などなど、様々な疑問が生まれます。 そこで今回は、リアルに離島で暮らすママ美容師さんに、その生活ぶりをお聞きしました。

離島でのサロンワークってどんな感じ?その実情、教えます!

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最近ではリモートワークが増えたことで、東京離れが加速。そんな中、離島に移住する人も増えています。
でも美容師のお仕事を離島でするって、なかなか想像がつきずらいもの。
今回は、実際に鹿児島県徳之島で美容室をオープンして2年が経つ高田さんに、お話をお聞きしました!

 

今回お話を伺ったスタイリスト、高田和子さん

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お名前:高田和子
プロフィール:自称&他称「美容師業好き好き人間」です(笑)。ご来店1ヶ月後の髪のおさまりを意識しています。お客様のご希望をうかがいながら根元のカラーは明度を上げすぎないように。新生毛とのなじみを考えて。島はとても狭いので、スーパーなどで出会うお客様が美しいとホッとします!

 

徳之島でのサロンオープンについて

鹿児島県徳之島で美容師をするきっかけとは

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「私自身は大阪育ちなのですが、両親が鹿児島県徳之島の出身で、ゆかりがあってきました。
私の主人が突然”牛飼いをしたい”と言い出し、徳之島にやってきました。
畜産はなかなか大変で、収入を得るまでに少し時間がかかるので、私も美容室をはじめました」

 

サロンを始めよう!と思ってから、2ヶ月くらいでオープン

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「オープンするにあたり、いろいろ段取りがうまくいかない部分はありましたが、結果的には2ヶ月でお店を開くことができました。
徳之島には昔ながらのヘアサロンはいくつかありますが、若い世代〜40代の女性向けのヘアサロンがあまりないので、おしゃれ事情に敏感な方から方から支持して頂けるようになりました」

 

内装をスタートするのに一苦労

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「徳之島でお店を始めるにあたり、まずぶつかる壁が”大工さんがいないこと”。
お店の設営を始めようにも、そもそもの大工さんの人数がいないのでなかなか依頼ができないんです。
あとは予約をお願いしても、予約の時間にはなかなかこない…やっぱり大阪や東京とは時間の感覚が違うように感じますね」

 

サロンで使う機材などは大阪時代のおつきあいでお取り寄せ

「内装を進めるのは大変でしたが、サロンで使う椅子や洗髪台などは大阪で働いていた時におつきあいがあった業者さんがいたので、比較的にスムーズにお取り寄せすることができました」

 

徳之島の美容室で感じるギャップは?

大阪では価格競争がすごかった

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「もともとは大阪でも特にサロンが多く、価格競争が激しいエリアで働いていたので、来るお客様は値切りをしてきたり、金額について不満を言って来る人ばかり。特に新規のお客様は、価格についてすごくシビアでした。
それに比べて、徳之島ではこちらが提示した金額で必ず満足してくださるので、その辺りはすごく働きやすいです」

 

ブリーチ&ハイライトのオーダーが多い!

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「トレンドもあると思うのですが、ブリーチをオーダーする人が多いと思います。
大阪でお願いしている業者さんが驚くくらい、大量のブリーチ剤を消耗しています(笑)。
あとは私のお客様にハイライトをお勧めしたら、それが口コミで広まっていき、多くの方からハイライトをオーダーされるようになりました。
20代〜60代と、幅広い世代の方から支持されています。
もしかしたら、東京にいる60代より、徳之島にいる60代の方がおしゃれ感度が高いかもしれませんね(笑)」

 

お客様は時間通りに来ます!

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「大工さんはなかなか時間通りに来てくれませんでしたし、基本的に本島の人からしたら”島の人=時間にルーズ”と思う人も多いかもしれませんが、お客様は必ず時間通りに来てくれます。
そこは私自身も不安に感じていましたが、みなさん楽しみにして来てくれるので嬉しいです!」

 

驚くほど転勤族が多い

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「私のサロンに来てくださるのは、学校の先生、病院の先生など、本土から派遣されて転勤して来たお客様や、そのご家族が多いです。
なので逆に、地元の方がくるのは少ない方かもしれませんね」

 

台風が来ると資材が届かない…

「徳之島に来るには鹿児島、もしくは奄美大島から飛行機に乗るのですが、資材は船で届きます。
なので、台風などで海が荒れてしまうと、薬剤や資材が届かないのが大変です。この問題は、離島ならではかもしれません」

 

島に来てよかったな、と思う瞬間

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「とにかく自然にあふれていること。
大阪にいた時はお金を払って遊園地に行ったり、1日かけて海に行ったりしていましたが、この島ではもっと手軽に、しかも無料で遊びにいけるところ。公園のクオリティもすごいんです!子供達も大喜びですよ」

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「とはいえ、すごく田舎すぎて不便、というほどでもなく、島の中にはファミリーマートが4軒あります。
そこそこ便利で、自然に囲まれて、親子連れにはぴったりな環境だと思います」

 

物価はやっぱり高い…

「食料品や生活用品はやっぱり高く、衣類なんかは基本的に通販。見て買うことができないです。
特に子供は成長が早いので、サイズ合わせをしたりするのが大変かもしれません。
すぐに欲しいものが手に入る、という環境ではないので、それは慣れるしかありません」

 

目指すのは、美容のトータルプロデュース!

サロンから帰った後のホームケアアイテムも相談してもらえるように

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「サロンでの施術はもちろんですが、自宅でお使いになるホームケアアイテムのご相談にも乗ってもらえるよう、信頼関係を築けるヘアサロンになりたいですね。
今はミルボン製品やビラロドラなどを販売しており、たまにご購入いただいています。
やはりこちらとしても良い商品をお勧めしているので、ぜひお試しいただきたいです」

 

待機時間はハンドマッサージでゆったりくつろいでください

「ビラロドラの商品がとてもよく、アロマオイルを使い始めたところ、エステの先生にハンドマッサージを教えてもらったので、カラーの待ち時間などにお客様にマッサージするようにしています。
香りも良く、すごくご好評いただいているので、ぜひ癒されに来て欲しいです!」

 

ヘアサロンワークの他に、エステメニューも

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「ハンドマッサージだけではなく、エステのメニューも導入しています。お顔、デコルテ、ヘッドスパがあります。
なので髪だけではなく、綺麗になりたい!癒されたい!というお客様を全面的にサポートできます」

 

ママも安心♡ファミリールームあり!ご家族でゆったりおやすみいただけます

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「ご家族でサロンに来てくださる方も多く、お母さんが施術を受けている間に、お父さんと子供でこちらで待機していただいています。
ソファベッドもあるので、ゆったりリラックスしてくださり、たまにお昼寝しているパパさんもいらっしゃいますよ!(笑)」

 

離島でのサロンワーク、始めてみない?

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鹿児島県徳之島で美容室を営む高田さんのお話、参考になったでしょうか?
離島で暮らしてみたい、と思っている美容師さんはぜひ、思い切って挑戦してみるのも良いかもしれませんよ♡

 

スタイリスト高田和子さんのプロフィール

所属美容院:hair and make kacco (ヘア アンド メイク カッコ)

肩書:オーナースタイリスト

Instagram:@hairandmakekacco

 

取材・ライティング

ライター:関戸和

経歴:女性ファッション誌からキャリアをスタート。現在はファッション、ビューティなど、さまざまなジャンルで雑誌からWEBにいたるまで編集・執筆を担当。
自己紹介:美容アイテム好きでオススメされたらとりあえずお試し。サロン専売シャンプーが気になり片っ端からお試し中の今日このごろ。

 

 

HAIR編集部

HAIR編集部では、スタイリストが投稿する最新のヘアスナップを毎日チェックし、季節やトレンドに合わせヘアスナップと共にスタイリストを紹介しています。

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