更新日:2017.06.12
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多くの人々を幸せに導く人気ブランド「SABON」が愛され続ける理由

アンティーク調でラグジュアリーな店内や、デザイン性の高いパッケージがファンを魅了し続けているSABON(サボン)。ボディスクラブなど生活のさまざまなシーンに寄り添う高いクオリティの商品が目白押しです。今回はクリエイティブマネージャーの倉田愛子さんに知られざるブランドの成り立ちやこだわりをインタビュー。ルーツを知ることで、もっとSABONを好きになってしまうかも。

ふたりの芸術家がつくったボディケアブランド「SABON」。

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—倉田さん、本日はよろしくお願いします!では、早速。SABONはどういう経緯で生まれたブランドなんでしょうか?

1997年にふたりの芸術家(アヴィ・ピアトクさんとシガール・コテラー・レヴィさん)によって創設されたイスラエル発のボディケアブランドです。アーティストがつくっているということもあって、自分たちが表現したいものや人々の心と身体を癒して幸せに導くもの、という視点で当時からモノづくりを行なっていました。
商品に合うビンをひとつひとつ自分たちで買い付けに行ったり、ラベルは手書きでコーヒーのシミ模様をつけたり。そのようなこだわりの世界観と高い品質のプロダクトが反響を呼び、今では世界中にファンが広がりました。

—本当にこだわりが詰まってますよね。日本に上陸当時はどんな時代だったんですか?

2008年に表参道に出店したのが最初です。当時はナチュラルオーガニックブームの始まりで、ちょうど他のブランドも含めてオーガニック系のアイテムがモデルさんやタレントさんといった感度の高い人に知られ始めたころでした。SABONはというとニューヨークですでに流行りはじめていたので、オシャレ好きな方や流行に敏感な方のなかでは話題になっていたようです。今でいうインフルエンサーの口コミで日本にも浸透していった印象があります。
実は私もSABONに魅了されたひとり。ご縁があって上陸前の準備から携わるなかで、ニューヨークのお店に視察に行き、その場でSABONの虜に。今もそのときの情熱が胸に染み付いています。

—当時からSABON以外のブランドもあったんですか?

その当時、いわゆるナチュラル系のブランドの商品はシンプルなパッケージのものが多いなか、SABONのプロダクトはひとつひとつにカラーや表情がありました。さらに店舗デザインもアンティーク調でラグジュアリーな世界観をつくり上げ、スタッフは大切な友人を家にお迎えするようにお客様に優しく寄り添うようなコミュニケーションをとる。こういったSABONならではのサービスが国内でも徐々に評価をいただけるようになりました。
ボディケアアイテムを買いに行くというより、店舗に行ってブランドのコンセプトを五感で感じたり、スタッフと楽しくおしゃべりをするなかで自然とプロダクトの魅力を理解していただいたんだと思います。

SABONならではの温かさのヒミツ。

—お店で感じるアットホームさには何か理由があるんですか?

日本上陸から2年目以降、ルミネ新宿をはじめとする商業施設への店舗展開が始まり、ブランド認知が上がったことでボディスクラブも大ヒットしました。これによってSABONの名前はより一層多くの方に知っていただけたのですが、こういう時期でもブランドの接客ポリシーが変わったことはありません。
「お店は私たちのお家、スタッフはファミリー、お客様は大切な友人」。こういう親密な関係を意識することで、まるで友人を自宅に招待しておもてなしをするようなアットホームな雰囲気を感じていただけているのではないかと思っています。
私たちには「どうやったら売れるか」といったマニュアルは存在しません。極端なことを言ってしまうと「売ろうとしないこと」。それよりも大切にしていることは、「お客様にとって本当に必要であるかということ」です。お客様のコンディションや気分に合わせ、楽しみながらSABONを生活に取り入れていただけるよう、心を込めてご提案しています。

—こういう親密さがあると、昔から通っているお客さんも多いのでは?

表参道の本店オープン当時からのお客様はたくさんいらっしゃいますね。限定アイテムがリリースされるたびにお店に来てくださったり、全店舗を巡っていただける熱いファンの方も。銀座店でボディソープをずっとリピート買いしてくださる70代の男性のお客様もいらっしゃいます。
接客を通じてスタッフと仲良くなっていただくお客様もいらっしゃるくらい。そういう愛が生まれるのもSABONが持つ魅力のひとつだと思っています。

—ボディスクラブは上陸当時からの人気商品なんですか?すごくお肌がツルツルになりますよね!

イスラエルの死海の塩と上質なオイルをベストバランスで配合したボディスクラブは看板商品でした。でも、当時はまだ「スクラブ」という文化自体が日本になく、0からカルチャーを築いていくことが必要でした。さらにボディケア商品を扱うブランドで、ウォータースタンド(上の写真中央)があるお店もSABONくらいでした。でも、そのウォータースタンドこそがブランドの成長に欠かせないものだったと思います。
ここは商品を試していただく場というより、人が集まって笑顔が生まれる場所。そこでアイテムの香りや質感を体感し感動していただくことで、ボディスクラブというアイテム自体もそうですが、SABONの魅力すべてが伝わると思っています。実際にこのウォータースタンドから、たくさんの思い出に残るエピソードやシーンが生まれました。

人々の幸せな生活の中にあるSABON。

エピソードといえば、去年「ショートショートフィルムフェスティバル」という映画祭とコラボをしました。お客様から「SABONとギフト」にまつわるお話を募集し、もっとも素敵なエピソードを映画化するというプロジェクトです。
うれしいことに100本以上のご応募があり、映画化されなかったエピソードも本当にどれも素敵なものばかり。ライフシーンのなかでSABONのアイテムがどれだけ愛されているかを知る貴重な機会でした。

—実際にどういうエピソードがあったんですか?

例えばプロポーズに使われることも。「3年ぶりにヨリを戻した彼氏の家に久々に遊びに行ったら、交際当時にプレゼントしたSABONの空きビンに花を飾っていた」というお話もありました。本当に感動的なエピソードが多かったんです。
グランプリに輝いたのは「出産を機にケンカが増えてしまったご夫婦が、旦那さまからのバスソルトのプレゼントをキッカケにふたりの関係がほぐれ、ふとした幸せに気がついた」というオーソドックスなもの。シンプルでもどこにでもあるものでも、お客様の幸せなシーンにSABONが貢献できることは本当に嬉しいし、光栄なことだと感じています。

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—本当に素敵ですね。最後に今後の注目ポイントを教えてください!

夏にはここ数年の恒例になってきた「SABON Beach House」が由比ヶ浜にオープンします。
ブランドの原点であるイスラエルのビーチリゾート・テルアビブの世界観を満喫できる海の家です。シャワールームやパウダールームではSABONの商品をたっぷり使っていただけます。カフェスペースではヘルシーなイスラエル料理やスイーツを味わいながら、ゆったりと大人の夏時間を過ごすことができるSABONならではの海の家です。

SABON Beach House https://www.sabon.co.jp/news/sabon_beachhouse

—楽しそうですね!ぜひ編集部でお邪魔させてください。今回はありがとうございました。

SABONオフィシャルページ https://www.sabon.co.jp

HAIR編集部

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