更新日:2020.05.02
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黒染めを落とす方法とは|ヘアカラーでは落ちにくい色を明るくする

就職活動のときなどに、一時的に黒染めをする機会があるかもしれません。でも、一度しっかり黒染めをしてしまうと、その後明るい色にすることはできないの?と疑問を持つ人も多いはず。今回は、「黒染めをしたけど、また明るくしたい」「ブリーチは傷みが不安」という人に向けて、髪を明るくする方法を紹介します。

黒染めを落として明るくするのは難しい

黒染めすると色が落ちにくいワケ

黒染めに使用する薬剤は染料が濃く、髪の中に蓄積しやすいという特徴があります。色が落ちにくく、別のカラーに染めるのも難しくなるのはこのためです。セルフで黒染めをした場合には、ブリーチを使ってもムラができてしまうような厄介なパターンもあります。

 

ヘアカラーで黒染めが落ちない理由

本来、ヘアカラーをするときには、髪を黒くする役割を担っているメラニン色素を分解して外に出し、空いたスペースに別カラーの色素を定着させています。しかし、メラニン色素ではない黒色は分解することができないので、黒染めの染料は分解できません。これが、ヘアカラーで黒染めを落とすのが不可能な理由です。

 

黒染めを落とす方法①ブリーチ

ブリーチの特徴

ブリーチを使用すれば、染料が深く入り込んでいる場合などを除いて、たいていの黒染めは脱色できます。しかし、地毛がかなり明るくなったり、髪へのダメージが大きいなどのリスクも。効果が高い分ハイリスクでもあるため、美容師さんと相談しながら行うようにしましょう。

 

黒染め部分にのみブリーチ剤を使用する

ブリーチをする際は、黒染めしていない新しく生えてきた根元の部分には塗らずに、黒染めした部分にだけ塗ることがポイント。全体に塗ってしまうと、黒染めした部分よりも根本が明るくなり、根元と毛先の方とで色が変わってしまいます。

 

塗布後の放置はこまめに色を確認する

セルフでブリーチをする際は、髪の明るさをこまめにチェックしましょう。
説明書に書かれている放置時間よりも早く終わらせた方がいい場合があるので、こまめに髪の色を確認しましょう。髪を薄くつまんで染料を取り除き、希望の明るさになっていたら終了しても問題ありません。

 

色ムラができる可能性もあり

ブリーチは薬剤としてのパワーが強いので、早く明るくなるという特性があります。
そのため、最初に塗った場所と最後に塗った場所とで、時間差によるムラができることも。
また、ブリーチの効果は熱により促進されるので、頭皮に近い部分の方が明るくなりやすいという特徴もあります。

 

黒染めの色素が残る可能性がある

黒染めに使用した薬剤が強く、染料が髪の深くまで浸透していると、ブリーチでも完全に脱色できない場合があります。地毛の部分は染料が根強く残りやすいため、その部分だけ色素が残ることもあります。

 

黒染めを落とす方法②脱染剤

脱色剤の特徴

脱染剤は、ヘアカラーの染料を分解して取り除くことを目的としてつくられています。ブリーチはメラニンを壊していきますが、脱染剤は色素を抜いていくため、ブリーチと同じくらいの傷みが出ることも。セルフで行うのはリスクが高いため、美容院で相談してから判断しましょう。

 

ヘアカラーと同じ使用方法

脱染剤は、従来のヘアカラーを塗るのと同じやり方で使用できます。説明書に従って薬剤を髪に塗り、所定の時間放置して、シャンプーするという流れです。特に難しい手順などはないので、手軽に使いやすいのも脱染剤の特徴です。

 

塗布後の放置はこまめに色を確認する

説明書の放置時間は目安程度に考えて、こまめに色を確認しましょう。もともとの髪質や黒染め以前の明るさ、どのくらいの明るさにするかなどによって、放置時間を調節することが重要です。明るさをチェックしながら、シャンプーするタイミングを決めましょう。

 

色が戻る可能性がある

脱染剤はその特性上、一度は髪の色が明るくなっても、数日経つと暗い色に戻ることがあります。色が戻った場合は、もう一度脱染剤を使えばより明るい色にすることが可能ですが、毛染めを繰り返すことは大きなダメージとなるため注意しなければなりません。

 

色戻りを防ぐコツ

脱染剤を使用した後の数日間は、普段よりもしっかりシャンプーを行いましょう。回数はなるべく2回以上、洗い方も丁寧にしっかり洗うことを心がけてください。市販の石油系シャンプーの方が洗浄力が強いですが、色戻り防止にはおすすめです。その後のダメージケアも忘れずに!

 

黒染めを落とす方法③ブリーチとライトナー

ライトナーの特徴

ライトナーとは、ヘアカラーに使用する薬剤の中で一番明るい色のことを指します。発色が明るい分、色素を壊す量も多いのですが、黒染めの染料が髪の深くまでしっかり入り込んでいる場合、効果はほとんどありません。ライトナー単体では黒染めを落とすのは非常に難しいと言えます。

 

ライトナーにブリーチ剤を混ぜて使用

黒染めを落とすことが困難なライトナーですが、ブリーチと混ぜて使うことで、効果を発揮できる場合があります。ブリーチを混ぜるので、カラー剤のみと比べれば髪へのダメージは強くなることを理解しておきましょう。

 

ブリーチのみより色は抜けずらい

ブリーチとライトナーを利用することで、ブリーチのみを使用した場合よりも色が抜けづらくなります。すぐに明るい色に染めたい人は、ブリーチ単体の使用や脱染剤を検討する必要があるでしょう。

 

黒染めしても髪を明るくする方法はある!

やむを得ない事情などで黒染めしても、再び明るい髪色に戻す方法はあります。
諦めたりせずに、そのときどきのシーンを大切にしながら、好きなヘアカラーを楽しみましょう。ただし、ヘアカラーやブリーチを繰り返すのは、髪ダメージの原因に。自分でできる自信がない人は、美容師さんに相談してみることをおすすめします。

 

HAIR編集部

HAIR編集部では、スタイリストが投稿する最新のヘアスナップを毎日チェックし、季節やトレンドに合わせヘアスナップと共にスタイリストを紹介しています。

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