【現役スタイリストが教える!】ショートボブの巻き方と4つのおすすめアイテム♡
髪の長さがない分、巻くのが難しいと感じてしまうショートボブスタイル。正しく綺麗に巻くには、どんなコテで、どのように巻くのが正しい? 今更聞けないそんな疑問を、現役スタイリストがお答えします!
ショートボブの巻き髪アレンジ、どうするのが正解?
巻き髪の中でも特に難しい短めレングスのアレンジ。
失敗せずに綺麗に巻ける方法を、スタイリストさんに聞いてみました♡
今回お話を伺ったスタイリスト、DAISUKE AOYAGIさん
お名前:DAISUKE AOYAGI
得意なスタイル:ブリーチを使ったデザインカラーやビビットな発色を極力髪の毛に負担をかけずに再現。
自己紹介:千葉・都内での経験を経て現在フリーランスとして千葉県を中心に活動しております。 お家でのスタイリングしやすい再現性とコテやアイロンを使った簡単に出来る作り込んでるように見えるヘアスタイルならお任せください!
巻く前に用意しておくこと
ショートボブヘアを巻く時のおすすめのコテは?
「26mmの太さのコテは、どんな髪の長さでも比較的巻きやすく、営業中もよく使っています。
外ハネ、波巻き、MIXなど、幅広いアレンジがしやすいのもメリットですね。
32mmだと、ショートボブの長さでは巻ききれない場合があったり、逆に18mmなどの細いコテだと強くカールがつきすぎたりしてしまうので、26mmをおすすめしています。」
「僕がおすすめするのはクレイズという商品。
Amazonなどでも購入しやすく、美容師さんにも、一般の方にも人気です。グリッドの硬さがちょうど良く、スタイリング時に変な跡がつきにくいのがポイント。初心者の方でも比較的使いやすいコテだと思います。」
髪を巻く前の事前準備
「オイルタイプの洗い流さないトリートメントをつけましょう。
髪が濡れた状態でオイルトリートメントをつけてから全体をしっかり乾かし、巻く直前に少しだけつけたします。
でもこの場合、濡れ感が出るほどオイルをつけてしまうと、コテの熱で髪がダメージを受けてしまいます。ほんの少量で構いません。
巻く前にオイルをつけることで、スタイルの持ちが良くなるほか、髪のツヤやまとまり感が美しくなります。」
「もし、巻き髪用スプレーを持っている場合も、基本はブロー後に全体にうっすらと振りかけます。
そのあとに髪を巻くことで、綺麗なスタイルが持続しやすくなりますよ。」
巻き髪の持ちを良くするためのポイントは?
①細かくブロッキングしましょう
「綺麗に巻くために重要なのがブロッキング。だいたい、こめかみを基準に上下2つに分けることが多いです。
ただ、”朝から夕方までスタイルキープしたい”など、より持ちを良くしたいときは3パートに分けるなど、より細かくブロッキングするのがおすすめです。
②コテの温度を上げる
「髪が傷んでしまうので、毎日のスタイリングにはおすすめしませんが、ここぞ!というときはコテの設定温度をいつもより少し上げると持ちが良くなります。
このとき、コテに髪を挟んでいる時間が長いとダメージの原因となってしまうので、なるべく毛束は細かく取り、短時間で髪を巻くようにしてくださいね。
③巻いたあとは熱が冷めるまで触らない
「せっかく巻いたのに、熱が冷めるまでに触ってしまう人が意外に多いです。ですが、熱が冷める段階で巻きがしっかり定着するので、なるべく触らないようにしてください。
巻きを崩す場合も、髪の熱が完全に取れた状態で手ぐしを通すようにしたほうが、綺麗なカールが保ちやすいです。
④キープスプレーをふりかける
「スタイリングが終わったら、やはり巻き髪用のキープスプレーをふりかけるのがおすすめです。
このときあまり重めのものを使ったり、スプレーをつけすぎてしまうと仕上がりが不自然になってしまうこともあるので気をつけましょう。」
ウェット風スタイルにしたいときはより強めに巻くのもコツ
「髪を巻いていても、濡らすと巻きって取れてしまいますよね。これは水素結合という現象が起きているんです。つまりウェットスタイリングをしたいときにも、スタイリング剤をしっかり目につけるとカールは取れやすくなります。
だからこそ、ウェット風スタイルにしたい時には少し強めに巻くのが正解。その日の湿度や風の強さ、使うスタイリング剤次第で、カールの強さを加減できるようになるといいですね。」
内巻きワンカールスタイルの巻き方のコツ
「こめかみのラインを基準に髪を上下2パーツにブロッキングし、下の段の毛束は軽く巻き、表面に出る上の段の毛束はしっかり目に巻くのが簡単なやり方。
さらにもう少しふんわりさせたい場合は、上野段の毛束を地面と平行に引っ張りながら持ち上げた状態で巻くことで、ふわっと動きが出て、ボリュームのある仕上がりになります。
また、1cm刻みくらいでいくつかトップの毛束をとり、毛先だけ少し巻くのもおすすめ。ややスジっぽさが出て、立体的な印象になりますよ。」
外ハネスタイルの巻き方のコツ
「内巻きと同様、2パーツくらいにブロッキング。毛先を外ハネの状態に挟んだら、そのままコテを並行に横にスライドさせるようなイメージで動かします。
外ハネスタイルは、表面やシルエットが綺麗に見えるのが理想です。だからこそ、内側の毛を無理に巻く必要はありません。
特に外ボブは、内側に少しレイヤーが入っていることもあります。短い襟足を無理に巻こうととすると、ヤケドをしてしまったり、変なクセがついてしまうことがあるので要注意。」
波ウエーブヘアアレンジの巻き方のコツ
「ブロッキングした髪の毛先から、スタンプするように外→内→外…のカールがつくようにコテを当てていきます。ボブくらいの長さなら、2~3段カールがあれば可愛いと思います。
このときに手首を返しすぎてしまうと、コテの跡がついてしまうことがあるので要注意。カールのつなぎ目が不自然にならないように注意してください。」
MIX巻きアレンジのコツ
「全体を波ウエーブに巻いたあと、トップの毛束をとり、髪の根元にコテを挟んだ状態からコテをねじるように毛先に向かってスライドしていきます。これをパーツごとに行うことで、簡単にMIX巻きになります。
巻いたあとにしっかり冷ますとリッジが際立つカールに。
逆にナチュラルな質感が好きな方は、完全に冷める前にほぐすことでゆるめのカールに仕上がります。」
DAISUKEさんおすすめ!不器用さんでもできる時短アレンジ
「全体の毛先を外ハネにしたら、トップ表面の毛をとり、手で後ろ方向にねじります。
毛束をねじったまま、今度はコテで後ろ方向に巻いていきます。
これだけで、短時間でできるのにきちんと巻いた感が出るのでおすすめ。毛先を外ハネにしているので、内側の毛束を巻いていなくてもオシャレに仕上がります。慣れてくれば、5分くらいで完成できると思いますよ。」
コテではなく、ストレートアイロンで巻いてもOK?
手首を返してカールをつけるのがコツ
「写真はストレートアイロンで巻いたワンカールスタイル。しっかり手首を返して、カールをつけてあげるのが、アイロンでワンカールを作るときのポイントです。」
ヘアアイロンで巻くことのデメリット
「アイロンで髪を巻いた時の特徴としては、コテの丸みがない分、どうしてもストレートな部分が出てきてしまいます。
初心者であればなおさら、やや堅い雰囲気に仕上がってしまうことが多いので、やはりなるべくコテを使うのがおすすめですね。」
電源を付けていない状態で練習してみましょう!
「”ヤケドしそうで怖い””そもそもストレートアイロンしか持っていない””コテを使いこなせない”などの理由でストレートアイロンで髪を巻いている人もたくさんいます。
コテを使い慣れる前に挫折してしまう、というお声もよく聞きますが、電源をつけずに練習するなど、習慣的にコテを使う機会を作ってみるのがおすすめですね。」
利き手側の髪が巻きにくいときは!
反対側の手にアイロンを持ち替えて
「例えば右利きの人であれば、右側の髪を巻くのに苦戦することもあります。特にワンカールや外ハネの時は変な巻きグセがついてしまうなど、なかなか難しいですよね。
そんな時は、髪を挟む段階は利き手を使い、アイロン動かす時には逆手に持ち替えてみてください。
ワンカールなら内側、外ハネなら外側へ平行にアイロンをスライドさせるようにすれば、比較的失敗しにくいはずです!」
巻き髪を綺麗に作るためのおすすめスタイリング剤
<ブローの前に>エヌドット ポリッシュオイル 150ml
「軟毛の人がミルクをつけると、べちゃっと重くなってしまうことも多いので、オイルがおすすめです。
ブロー前にオイルをつけることで、よりまとまりがよく、扱いやすくなるはずです。」
<髪を巻く前に>Once モイスチャーミスト
「髪を巻く前に毛先に少しだけつけると、ダメージを防げるとともにスタイリングのキープ力が上がるのでおすすめ。
バームと混ぜて使うのも良いと思います!」
<巻いた後のスタイリングに>ジェミールフラン ジェルクリーム
「ジェルで固まりすぎず扱いやすいです。
軽い質感で、キープ力が高いので持っておくと便利だと思います。」
<スタイリングの仕上げに>資生堂 ステージワークス ビーチエアー 150g
「固まりすぎず、カジュアルにまとめてくれるので普段のアレンジにも使いやすいです。
香りも良くて気に入っています!」
上手な巻き髪アレンジで、ショートボブをもっとオシャレに
コツさえ掴めば、短時間のアレンジもしやすいのがショートボブの魅力。
正しい巻き髪テクニックを習得して、ぜひ毎日のスタイリングに取り入れてみてくださいね。
スタイリスト青栁大輔さんのプロフィール
所属美容院:グリーンルーム
肩書:フリーランス美容師
Instagram:@blue_1111dai
受賞歴:NHDKヘアーショー参加
取材・ライティング
ライター:関戸 和
経歴:女性ファッション誌からキャリアをスタート。現在はファッション、ビューティなど、さまざまなジャンルで雑誌からWEBにいたるまで編集・執筆を担当。
自己紹介:美容アイテム好きでオススメされたらとりあえずお試し。サロン専売シャンプーが気になり片っ端からお試し中の今日このごろ。
HAIR編集部では、スタイリストが投稿する最新のヘアスナップを毎日チェックし、季節やトレンドに合わせヘアスナップと共にスタイリストを紹介しています。
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