1日2回のシャンプーは要注意!
洗いすぎがシャンプーの回数増加の原因になっている
頭皮のかゆみや脂が気になって、シャンプーの回数を増やしている人は、実は洗いすぎが原因かもしれません。シャンプーを頻繁に行うと、皮脂が不足し、頭皮が乾燥してしまったり、急いで洗うことにより十分に洗えなかったり、すすぎ残しが残ってしまったりすることがあります。また、皮脂不足を補おうとして過剰に脂が分泌されて、逆にオイリーになることもあります。
頭皮の皮脂や角質は大切なバリア
頭皮を保護している皮脂や角質は、シャンプーのしすぎによって余分に取り除かれてしまいます。このため、頭皮が乾燥してフケやかゆみの原因になることや、皮脂の過剰分泌による炎症が起こる可能性もあります。実際には、洗い流された頭皮の皮脂が元の量に戻るには約3日かかるため、理想的には3日に1度のシャンプーが適切です。
女性は毎日シャンプーしなくても実はイイ!?
肌や髪が乾燥しやすい人はできるだけ回数を減らして
女性の場合、頭皮がオイリーな人はシャンプー回数を控えめにする必要があります。一方、乾燥肌の人は頭皮もべたつきにくい傾向があるため、洗いすぎてしまうと乾燥してしまう可能性があります。周りの人が毎日シャンプーをしているからと言って、自分も同じようにする必要はありません。
湯シャンで十分きれいになります
頭皮や髪にほとんど汚れがない場合は、シャンプー剤を使わずにお湯で洗う湯シャンがおすすめです。事前にブラッシングで埃や汚れを落としておくと、お湯ですすぐだけで十分なのです。力を入れてゴシゴシと洗いすぎず、頭皮にやさしい37~38℃程度のぬるめのお湯で洗うことがポイントです。
頭皮や髪の毛に優しいシャンプーを使って
女性の場合、毎日シャンプーしなくても良いのですが、シャンプーを行う際には頭皮や髪の毛に優しいシャンプー剤を選ぶことが大切です。アミノ酸系やスカルプ系などの刺激の少ないシャンプー剤を選ぶことで、頭皮や髪の毛への負担を軽減することができます
季節ごとに変わるシャンプーの回数
汗やべたつきが気にならない季節は回数を減らして
秋から春にかけては、日中に汗をかくことが少ない日もありますよね。そんなときは、毎日の習慣として何度もシャンプーするのではなく、汗やべたつきを感じたときに限定して洗うことを心掛けましょう。
シャンプーは2日に1回でいいことも
高頻度のシャンプーは抜け毛や薄毛の大敵
日本人の平均的なシャンプー頻度は週に約4回です。若い女性はほぼ毎日、30~40歳代では2日に1回、60歳代以上では3日に1回程度が一般的です。年齢が上がるにつれてシャンプー頻度が減る理由は、個人の習慣や髪のうねり、抜け毛、薄毛の予防といった要素が関係しています。
昔の女性はそんなに洗っていなかった
過去を振り返ると、昭和30年代では週に1回、明治時代では月に1~3回、平安時代では驚くべきことに年に1回程度のシャンプー頻度だったという文献が存在します。もちろん、年に1回の頻度では臭いが気になってしまいますが、当時は美しい黒髪を持つことが美人の必須条件でありました。髪の毛にとってはそれほど悪影響ではなかったようです。
1日2回急いで洗うより2日1回丁寧に
朝や昼間のシャンプーは、時間がなくて急いで洗い、熱いドライヤーで髪を乾かすことがよくあります。しかし、このような方法では汚れやシャンプー剤が残ってしまったり、髪や頭皮にダメージを与えたりする可能性があります。1日2回のシャンプーよりも、2日に1回丁寧に行う方が良い結果をもたらすことがあります。
頭皮や髪の毛を湿ったままにしないで
頭皮が湿ったまま放置すると、キューティクルの傷みや雑菌の繁殖の原因となり、結果的にシャンプーの頻度が増えてしまいます。シャンプー後はなるべく早く乾かすことが大切です。
シャンプーを使う回数は少ない方がベター
シャンプーの回数を減らすことは、頭皮と髪の健康にとって有益です。1日2回以上のシャンプーが習慣になっている場合でも、急に回数を減らすのは難しいかもしれません。そこで、まずは湯シャン(お湯で洗うだけ)に切り替えて、頭皮と髪の美しさをキープしましょう。

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