更新日:2025.10.18
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マジカルストレートでつやと扱いやすさを両立する方法

うねりや広がりを抑えつつ、自然な質感を目指したい人に選ばれているのが「マジカルストレート」。酸性領域の薬剤と熱処理を組み合わせ、硬さを出しすぎずにまとまりを高めます。ここでは特徴、他メニューとの違い、向き不向き、施術の流れと注意点を整理します。

マジカルストレートとは?おさえておきたい特徴と効果

酸性領域の薬剤で負担を抑えやすい

マジカルストレートは、酸性〜中性寄りの薬剤を使うことが多く、硬さが出にくい仕上がりを狙います。負担を抑えやすい一方で、薬剤の種類や放置時間は髪質・施術履歴で変わるため、事前カウンセリングで状態を共有し、配合と工程を合わせてもらいましょう。

 

地毛感のあるやわらかな質感

硬さを抑えつつ、しなやかさと自然な毛流れを残す質感を目指します。毛先までの指通りと自然なツヤを得やすく、「かけた感」を強く出したくない人と相性が良い施術です。

 

補修ケアを併用してツヤとまとまりをキープ

前処理・中間処理・後処理の補修ケアを組み合わせると、うるおいとまとまりを保ちやすくなります。成分や工程はサロンで異なるため、希望のケア内容はカウンセリングで確認しましょう。

 

スタイリングの再現性が高まる例

やわらかな質感に整うと、ドライだけでも収まりやすくなります。根元のつぶれを抑え、毛先が自然に内へ入るため、ブロー時間の短縮を実感しやすいのが利点です。毎日のセットで「自然な収まり」を感じやすくなります。

 

【比較】縮毛矯正や酸性ストレートとの違い

仕上がりの質感の違い

縮毛矯正は、強い伸びとまっすぐ感を重視する手法です。酸性ストレートは酸性領域の薬剤操作で、やわらかさを残す仕上がりを狙います。マジカルストレートはこの系統に位置づけられ、補修ケアと質感のバランスを重視します。なお、酸熱トリートメント(質感改善系)とは目的も工程も異なります。

 

ダメージレベルの違い

アルカリ領域の薬剤を使う縮毛矯正に比べ、酸性〜中性寄りの設計は負担を抑えやすい傾向です。とはいえ、ブリーチ歴やダメージ度合いで可否や伸び具合は変わるため、事前診断にもとづく設計が欠かせません。

 

マジカルストレートがおすすめの人

ダメージが気になり、ストレート施術を諦めていた人

ダメージが気になり、ストレート施術を諦めていた人

「これ以上髪を傷ませたくない」「ダメージがあるから縮毛矯正は断られてしまった」という方にこそおすすめです。マジカルストレートは髪への負担が少ない弱酸性の薬剤を使用するため、ダメージ毛でも施術できる可能性があります。髪の健康を保ちながら、理想のストレートヘアを目指せます。

 

ピンとした硬い質感が苦手で、自然な仕上がりを求める人

ピンとした硬い質感が苦手で、自然な仕上がりを求める人

縮毛矯正特有の、硬く不自然な直毛になるのが苦手な方に最適です。地毛のような柔らかさと、自然な毛流れを残したナチュラルな仕上がりを叶えます。いかにも「ストレートパーマをかけました」という質感にはなりません。

 

湿気で広がるクセを抑え、朝のスタイリングを楽にしたい人

湿気で広がるクセを抑え、朝のスタイリングを楽にしたい人

雨の日や湿気が多い日に髪が広がってまとまらない、というお悩みを解決します。髪の水分バランスを整えながらクセを伸ばすため、扱いやすくスタイリングが簡単な髪質へと改善。毎朝アイロンにかける時間を短縮したい方にもおすすめです。

 

注意すべきポイント(デメリット)

強いクセや髪質によっては伸びきらないことも

自然な質感を重視するため、強いクセや硬毛では一度で理想どおりに伸びない場合があります。ストレート感を優先するなら、段階的な施術や縮毛矯正との併用を担当者と検討しましょう。

 

施術を受けられるサロンが限られる

薬剤の選定や温度管理など専門性が求められるため、取り扱いサロンは限られます。予約前に対応メニューと実績を確認し、経験豊富な美容師に相談すると仕上がりの安定に繋がります。

 

施術の流れ:来店前から仕上げまでのステップ

①カウンセリング

①カウンセリング

髪質・ダメージ・施術履歴(カラー/ブリーチ/パーマ)を確認し、可否と設計を決めます。日常のケア方法や使用中のアイテムも共有すると、薬剤選定がスムーズです。整髪料が残っている場合は、前洗いを行うことがあります。

 

②1剤の塗布~加熱

②1剤の塗布~加熱

1剤を塗布し、塗布量・放置時間・加温の有無を髪の反応に合わせて調整します。根元・中間・毛先の塗り分けは履歴で変わるため、その場で最適化します。数値の固定はせず、反応を見ながら進めます。

 

③軟化のチェック~洗髪

③軟化のチェック~洗髪

柔らかさや弾力を確認し、適切なタイミングで1剤を流します。過放置を避け、状態を見極めて次工程へ進みます。

 

④ストレートアイロンで伸ばす

④ストレートアイロンで伸ばす

乾かした髪にアイロンを通し、根元から毛先まで熱の当て方を調整して形を整えます。温度とスルー回数は髪質・履歴で変えるため、均一なテンションでツヤと収まりを作ります。

 

⑤2剤の塗布

⑤2剤の塗布

形を固定する目的で2剤を使い、結合を安定化します。ムラなく行き渡らせることで、均一な仕上がりと持ちの安定につながります。

 

⑥洗髪~アフタートリートメント

⑥洗髪~アフタートリートメント

薬剤を丁寧に洗い流し、残留を防ぎます。仕上げのトリートメントで手触りと保護感を整え、翌日からの扱いやすさを高めます。

 

⑦仕上げ

⑦仕上げ

自然な収まりを確認し、日常のセット方法(乾かし方・オイル量・メンテ頻度)を共有してもらいましょう。前髪や毛先の収まりは、この場で具体的に相談すると再現しやすくなります。

 

まとめ:マジカルストレートで、理想のうるツヤ髪へ

マジカルストレートは、やわらかく扱いやすい髪を目指したい人に向く施術です。髪質やダメージの状態によって仕上がりが異なるため、まずはカウンセリングで「自分の髪に合うか」を確認するのが大切です。施術例やケア方法を見せてもらいながら、信頼できる美容師と理想のスタイルを相談してみましょう。

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HAIR編集部

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