これから店舗拡大していきたい方へ捧ぐ！23歳で独立〜店舗拡大までのストーリー＆秘訣を教えます

自分のサロンを持ちたいけれど、どうすればいい？

自分のヘアサロンを開業したいけど、どうしたら良いのかわからない、成功するか不安etc.
独立に関するお悩みは、多くのスタイリストさんが抱えています。
今回は23歳という若さで独立した齋藤さんに、その背景やポイントについて教えていただきました。

今回お話を伺ったスタイリスト・齋藤文由貴さん

お名前：齋藤文由貴さん
スタイリスト歴：10年以上
自己紹介：労働環境から考えた1メニューをベースに経営改善できる取組みをしています。
求人や採用、離職率の低下でお困りの方はお気軽にご相談ください。やりたいことだけやって気ままに経営しています！

23歳で独立！まずは経歴をチェック

専門学校に通いながらアシスタントに

「私が通っていた専門学校が通信制だったので、18歳の頃から学校に通いながら美容師として働いていました。
約5年後、23歳に独立したという流れです」

最短で独立するためにはどのくらいの時間が必要か

「もともと”せっかく美容師になるなら自分の店を持ちたい！”と思い続けていました。
当時働いていたときに、社長に目標を聞かれ、その気持ちを伝えたんです。
”具体的にいつ出すつもりでいるのか”と聞かれたので、一番早く出すとしたらいつが可能なのかを尋ねてみたら、大体7年くらいは必要だ、と。
そこから独立を目標にしていった結果、5年間で独立することができました。

雇われながら色々勉強する中で、独立することがゴール、というよりは、”今雇われながら学ぶこと以上に、自分で店を出して学んでいく方が成長につながるのでは”と思うようになりました。
予定よりも早く独立したのは、そういった理由もあります」

独立を決断してからオープンまでのこと

わからないことばかりでも、必ず解決する方法はある！

「正直わからないことばかりでしたが、ほとんどのことは身の回りの人に聞いてみたり、インターネットを調べればわかります。
一つずつ疑問をつぶしていくことは大変ではありましたが、できないと思うようなことはありませんでした」

早い段階で、”なるべく具体的に”やりたいことのイメージを

「自分でお店を持ちたいと思うようになった18歳の頃から、”あんなお店がいいな””こういうふうにしたいな”とかなり細かく構想を練っていました。
大袈裟に言えば、18歳の頃から準備をし始めて、実際に現場に入ってその構想を少しずつアレンジしていくような結果に。
今思えば、昔からかなり具体的にお店のイメージを持っていたことは強かったのでは、と思います」

独立するときの個人売り上げは40~50万円ほど

「実際にお店を持つことを考えると、出費に対してどれだけのお客様を確保できるのか、という不安はやはりありましたね。
独立をした23歳の時は、まだスタイリストデビューをして間もないとき。
スタイリストとしての売り上げは40~50万円ほどで、一般的にはジュニアスタイリストのレベル。
80万円以上の売り上げを持ってから独立される人がほとんどなので、かなり少ない方です」

実際にお店をオープンしてから大変だったこと

営業日の１日の流れとは？

「１人でお店をやっているので、自分の技術の低さはもちろん不安でしたし、経営者としての知識も少なかったため日々学び続けているような状況です。
月曜、火曜は定休日にしていましたが、それ以外の日は結構忙しくしていました。

朝は8時くらいに出勤して、9時にお店をオープン。ただ実際には、僕自身朝が弱いのでオープンの15分くらい前に出勤することも多かったです。
その分、前日の夜に掃除や準備などは全て終わらせて、すぐにお客様を迎えられるようにしていました。
平日は9:00~14:00、17:00~22:00の営業時間でやっていて、アイドルタイムに仮眠を取ったり、発注や勉強などをしていました。週末は通し営業です」

１年間で一番忙しいのは年末

「１年間で一番大変な時期といえばやはり12月で、予約がいっぱいになります。
あとは経営者として、確定申告のシーズンは少し忙しくなりますね。ただ１回やれば要領は掴めるので、大きな負担とは思っていません」

個人営業をやめて店舗拡大へ

6年後にお店を移転＆事業拡大

「最初の店舗をオープンしてから、6年後にお店を移転し、お店自体も拡大しました。
もともとはマンツーマン接客と深夜営業を大切にしていたのですが、考え方を変えて営業時間を短くし、従業員を雇うように。
最初は正社員１名、業務委託２名を雇い、私を含めて４名で営業していました。
みんなもともと僕と働きたいと言ってくれていた人たちで経験もあったので助かりましたね。
現在は合計３店舗を営業しており、私を含めて１７名のスタッフがいます。

店舗拡大をもともと望んでいた、というよりは、”働きたい！”と言ってくれる人たちが周りにいたのが理由です。
人を増やしても席がなければ働くことができないので、そのためにお店を大きくしたり、増やしたりする必要がありました。
スタッフもみんな成長意欲が強く、お客様を得られるようになっていったので、拡大した今でもお店はうまく回っています」

離職率0パーセント！その秘密とは？

経営する上でのアドバイス

「やはり働く環境をきちんと考えなければいけませんね。
経営者である自分がたくさん働くということは、並行して従業員のみんなも仕事が増えていくんです。
従業員が働きやすくいるためには、雇用環境をしっかり調整しなければいけません。
だからこそ、スタッフも、自分自身も働き続けやすい環境を意識しています」

短い営業時間で単価を確保するメニューづくり

「スタッフ自体の集客力にも信頼をしていますが、そこだけに頼っていては負担になってしまいます。
なので、コロナ禍でもどうやったらお客様が来てくれるか、どうやったら単価が高くなるのか、などメニューを工夫しています。
例えば、結婚式って大抵の人が人生に１度しか経験しません。花嫁向けのメニューを作ってもリピートされることはほとんどないと思います。
このリピート性を高めるために”月１回のトリートメント”をお勧めしてみるなど、お客様が毎月通いやすくなるような仕組みを作っています」

業務委託をなくし、正社員雇用に

「最近って多くのサロンが、税金対策などを含めて業務委託採用を取り入れていますよね。雇用される側もフリーランスを希望していたりして、業務委託契約の注目度が上がっていると思います。
でも私のサロンでは業務委託契約を一切やめ、現在は正社員とパート採用のみ。パートさんから正社員になる方もいたり、女性のライフスタイルに沿って働きやすい労働環境を作ってみたりなど、正社員でも臨機応変に対応しています。
そのように雇用形態を変えたことで、離職率が一気に下がりました」

経営や独立のお悩みは無料相談を！

些細なことでもいつでもご連絡ください！

「自分自身が若くして独立したのもあり、疑問があったら色々な人に教えてもらっていました。
自分が他の人にしてもらったように、誰か困っている人がいたら助けてあげたい、教えてあげたい、という気持ちがあり、このような相談を受けるようになったんです。
色々な人からの相談を受ける中で、自分自身が学ぶことも多くあるので、相手にとっても、自分にとっても良い影響があるように感じています。
ですので、お仕事に関して何かお悩みがある人はぜひご連絡くださいね！」

独立したいスタイリストさんは齋藤さんにご相談あれ♪

「自分には独立なんて無理」と思う前に、まずは相談してみるのがお勧め。
売り上げに自信がなくても、経営方法がわからなくても、相談することで解決への糸口が見つかるかもしれませんよ♪

スタイリスト・齋藤文由貴さんのプロフィール

所属美容院：RAPPORT

肩書：代表

経歴：高校に通いながら名古屋理容美容専門学校通信科に入学。名古屋市内のサロンにてスタイリストデビュー、23歳の時に売上たった40万円程でラポールを立ち上げ独立。現在、人口3万人台の町内にて3店舗を展開。2021〜2022年、新たに2店舗出店予定。

Instagram：@fumiyukiss
Twitter：@fumiyukissotoha

取材・ライティング

ライター：関戸和

経歴：女性ファッション誌からキャリアをスタート。現在はファッション、ビューティなど、さまざまなジャンルで雑誌からWEBにいたるまで編集・執筆を担当。
自己紹介：美容アイテム好きでオススメされたらとりあえずお試し。サロン専売シャンプーが気になり片っ端からお試し中の今日このごろ。